車止めの選定について | 『未来航路株式会社』港湾・漁港用製品(車止め・縁金物・標示灯)、エコボート、トランポリン、バーベキューコンロなどのプロダクトを展開

車止めの選定について

車止めの選定について

現在、日本国では世界的な脱炭素化への動きや政府方針等を踏まえ、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化等を通じて「カーボンニュートラルポート(CNP)」を形成するために国全体の脱炭素社会の実現に向けて動き始めています。モーダルシフト化も加速しており、港湾施設において求められる製品も多種多様になってきている時代になりました。また、近年では船舶の大型化によって、綱取りの作業をされる係離船作業者においてもその作業の危険性が危惧されており、車止め一つの形状や設置位置についても配慮が必要となっています。当社ではこれらの課題に対しても柔軟に対応できるように今後も改善と提案をし続けてまいります。

当社では、車止めをご提案するにあたり、外部資料に基づいたガイドラインや配慮事項をまとめております。
現在、車止めをご設計及びご検討される際には、是非下記に記載しております内容をご参考頂ければ幸いでございます。

車止め選定のガイドライン

当社の車止めは旧運輸省時代に発刊された『車止め設計マニュアル』をもとに設計しております。
高さの選定については、一般的に車両転落の危険性が高い区画を(危険ゾーン)、その他の区画を(一般ゾーン)に分けられており、荷役の利用状況を考慮して選定します。また、設置位置については荷役の支障がなければ車両の前輪が乗り越えても、前輪が岸壁外にでないように必要なセットバックを設けることが望ましいとされています。
当社ではこれらの配慮事項に考慮した製品及び設計をおこなっております。

ガイドラインに基づいて設置された事例

現場名:福岡県 博多港 東浜ふ頭
発注者:福岡市 港湾局
設置車止め: コラムストッパー CS250N・CS180N
危険ゾーンにはH250のCS250N、
一般ゾーンにはH180のCS180Nを設置し、
安全性に配慮された設計がなされています。

現場名:大阪府 阪南港 阪南1区
発注者:大阪府 阪南港湾事務所
設置車止め: コラムガード独立型 CG250S・CG200S
危険ゾーンにはH250のCG250S、
一般ゾーンにはH150のCG150Sを設置し、安全性に配慮された
設計がなされています。

繋離船作業者に対する配慮事項

平成29年に国土交通省の国土技術政策総合研究所より『係留施設の附帯設備等の整備における繋離船作業の安全性向上への配慮事項に関する検討』という報告書が発表されました。繋離船作業とは、船舶と陸上作業員の間で係留索を受け渡す作業のことで、港湾利用を支える重要な活動です。しかし、何らかの要因により係留索の切断事故が発生すると作業者に重大な危険を及ぼす懸念があることから、阻害要因を少しでも改善できるように車止めをはじめとする附帯設備において、繋離船作業者に配慮するためにはどのような配置や形状が望ましいのかということがあげられております。

繋離船作業の様子

車止めに関する配慮事項

  1. 車止めを係船柱より陸側に設置する。
  2. 係船柱からの隔離を確保して車止めを設置する。
  3. 係船柱の周囲の車止めの端部の形状を曲線や傾斜にする。
  4. 車止めの間隔をつなぐ等により、一体化する。

係離船作業者に対する配慮事項に基づいて設置された事例

現場名:熊本県 八代港 クルーズターミナル
発注者:九州地方整備局 熊本港湾・空港整備事務所
設置車止め: コラムストッパー 連続型 CS200N
係船ロープが引っ掛からないように係船柱より陸側にセットバックして設置されており、係離船作業者と車両転落の安全面にも配慮された事例です。

現場名:沖縄県 平良港(漲水地区)物揚場
発注者:沖縄総合事務局 平良港湾事務所
設置車止め: コラムガード連続型 CG150S
係船ロープが引っ掛からないように係船柱より陸側にセットバックして設置されており、係離船作業者と車両転落の安全面にも配慮された事例です。

車止め製品一覧

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