みなさまこんにちは。 営業部の古舘です。
今日は車止めに使用しているアンカーボルトの防食についてのお話です。
おかげさまで当社の車止め「コラムストッパー」が開発されて約26年の月日が経とうとしており、海外・国内ともに
多くの港で採用されております。
と同時に開発初期に納入させていただいた車止めも、人間と同じように歳を重ねて良い味を出しつつあります。
ここ数年、コラムストッパーのカバー・ベース・コラムのパーツ交換の案件や岸壁改良における本体の流用案件などが
増えてきており、パーツ構成によるメンテナンス性が評価されている一方で、交換時に本体コラムを固定している
アンカーボルト(特にナット)が腐食しているため取り外しに苦労してしまうこともあります。


実は昨年から当社ではこのようなメンテナンス時に、もっとスムーズにパーツ交換ができるように
今から対策できることはないかと考えていました。
特にアンカーボルト周りに対して防食対策を施すことが有効だと判断し、
そこでいま検証しているのが「シリコンシート」を用いた防食処理です。

シリコーン接着シート『ポリマエース®』 | インフラメンテナンス資材 | 建設資材 | 製品一覧 | 製品情報 | 信越ポリマー株式会社 (shinpoly.co.jp)
このシリコンシートは、さまざまな鋼構造物・コンクリート構造物の腐食防止や劣化防止などにも使用されており、
メンテナンス資材として幅広く使われています。
すでに試験的に施工している現場もあり、今日は会社の全共会にて実際の施工手順などの説明と情報の共有を行いました。



プライマー塗布後にボルト根本に巻き付けます。
成形用の治具をセットします。


同じく成形用の治具で押し込み、密着させます。
施工完成です。
2種類の専用の成形用治具を用いて1か所あたり約10分程度で施工が可能です。
今後もさまざまな現場で、ご提案させていただく予定ですので気になった方はお気軽にお問い合わせください^_^