「係船柱前だけでも早く付けてほしい!」「簡単に取付できる製品はないのか?」
「ロープが滑らかに動くコーナー材にしてほしい!」
そのような利用者様や施工業者様の声から生まれた製品です。

開発の経緯
コーナー材は、岸壁や物揚場の角部保護と係船ロープの損耗防止のために設置されていますが、現状は設置されずお困りの現場があります。このままだと老朽化や外的要因による角部の損傷などによって、係船ロープが引っ掛かってしまい、損耗や破断につながるリスクがあります。そのような現場では利用者自身が係船ロープを簡易保護し、損耗対策を取られています。また、新たにコーナー材を設置したくても現場の荷役作業や係留状態により、大規模な改修工事が行うことができないなどの課題を抱えています。


大規模な工事が行えない現状。
カブセルタイプはこれらの課題を解決することができます!
特徴
アルミ合金の押出成形とアルミ鋳物加工を活用し、端部をテーパーにすることで被せる際に発生する厚みの問題を解決しました。
つま先に当たる部分の厚みを点字ブロックと同様の5㎜としています。固定はスクリューアンカーを採用し、施工性とメンテナンス性に配慮されています。
コーナー材が設置されていない現場にハツリなしで施工が行える機能性・施工性・メンテナンス性を兼ね備えた製品です。
1“被せて固定する”だけ!抜群の施工スピードを実現!
ハツリを行わない工法と、スクリューアンカーの採用により、施工性及びメンテナンス性が大幅に向上しました。


2ロープの引っ掛かりとつまづきに配慮したテーパー形状!
構造物と設置する面を全てテーパー形状にし、つまづきに対する配慮として最小限の高さにとどめています。


3本体内部は強度あるリブ構造!
本体をリブ構造にすることで衝撃による変形などを緩和させ、係船ロープの保護材としての強度を確保しています。
- 既設のコンクリートの面取り状況は現場により異なります。(製品の納まりがご不明な場合は、当社までご連絡ください。)
- この製品は、既設のコンクリートにスクリューアンカーで固定を行います。(既設コンクリートの強度が維持されている箇所へ設置を行うことを前提としています。)
設置について
係船ロープをかける係船柱や係船環の前に設置することを想定しています。
1設置イメージ

【係船柱前 2.05mを設置した場合】 90度の範囲を保護します。

【係船柱前 4.05mを設置した場合】 120度の範囲を保護します。
2縁切り・排水について
上部工の目地がある箇所への設置や既設付属物が干渉する場合は、コーナー材の縁を切って設置を行う必要があります。
また、連続設置を行う場合は、既設岸壁に被せる工法のため不陸と出入りを考慮し4.05mごとの設置、及び排水確保のために10cm程度のすき間を設けた設置をお勧めしています。



■参考配置例

※ 連続設置・縁切りを行う場合については弊社にて割付を行い、 現場に合わせた加工寸法を製作・出荷します。
施工手順
陸上からの施工が可能です。

計画位置に本体をセットし、固定孔位置に合わせ墨出しを行ってください。

Φ10×85㎜の寸法で削孔してください。

孔内を吸引またはブロアー・ブラシを使用して入念に清掃してください。

平径15㎜のインパクトレンチでアンカーを締付け、本体を固定してください。
※ アンカーが空回りし締付けが行えない場合は接着系アンカーを必ず使用し、本体を固定してください。
■端部のすき間処理について

端部パーツとのすき間がある場合は、シーリング材またはモルタル材により、埋めてください。
■施工歩掛り

■施工動画
塗装品について
景観に合わせたカラーバリエーションをお選びいただけます。
■黄色 塗装品 設置例


注意
既設のコーナー材の取替えや岸壁の状態によりカブセルタイプの取付が困難となる場合は、他製品で補修を行うことが可能です。

既設上部工を少量にハツリ、高さと法線を決めアンカーボルトで固定する製品です。

既設コーナー材の撤去断面を活かした製品です。

型枠への本体固定を行う溶接不要の優れた製品です。
メンテナンス
取替えの際は、固定しているアンカーを取り外すことで交換が可能です。
アンカーについては再利用が出来ないため、固定孔の位置をずらすことでコーナー材を同位置に設置することが可能です。交換の場合は、孔位置を標準から5cm程度ずらして加工を行い出荷します。

図面

