「トレーラーのタイヤをパンクさせたくない」
「変形が生じないコーナー材を考えてほしい」
「コーナー材本体の劣化や腐食によって生じる桟橋本体の劣化を防止したい」
このような管理者様の声から生まれた製品です。
開発の経緯
某コンテナターミナルでは、桟橋構造における目地部を保護するための鋼製アングルが設置されていました。
荷役のためにトレーラーなどの利用車両が頻繁に行き交う現場で、経年とともに走行する際の長期的な荷重によって、
アングルを固定するアンカー周辺に隙間が生じ、そこから腐食が発生・進行して周辺コンクリート部の欠損やアングル
の変形が発生していました。
実際に現場を行き交うトレーラーが、変形したアングルを乗り越えた際にタイヤをパンクさせてしまう事案が発生しており
何とかこの問題を解決したいとお話をいただき、製品化に至りました。
ブロックタイプはこれらの課題を解決することができます!
特長と効果について
コーナー材の形状を外的要因による変形を防ぐために厚みのあるブロック形状にしました。
天端面は車両や利用者の安全面に配慮してノンスリップ形状にしています。
- 耐食性に優れ、反り・歪みなし!
耐海水性・耐腐食性に優れたアルミ合金(6063)の押出成形品で、反りや歪みもありません。
設置後も変形が起きにくく、長期的な現場の安全維持に貢献します。 - 最小限のハツリ範囲で施工可能!新設にも対応!
補修時は天場面から最小限のハツリとモルタル充填にて施工が可能です。
新設時には専用金具を使用して施工が可能です。
万が一破損した場合でも、アンカーボルトに変形がなければ本体のみの交換が可能です。 - 優れた加工性で、施工可能!新設にも対応!
現場状況に応じて、弊社工場にて角度をつけた切断加工や溶接加工が可能です。
また、現地でも微調整のための高速カッターによる切断も可能です。 - 天端面は滑りにくいノンスリップ加工!
本体の天端面を凸凹形状にすることで、雨天時にも車両や作業者が滑りにくいように配慮しています。
製品規格について
標準寸法は下記の4タイプになります。
異なる寸法をお求めの際は、切断加工にて対応が可能です。
施工について
既設上部工をハツって施工が行えます。
省スペースかつ最小限の工程でコンクリート打設も不要なため、早期の供用開始に貢献します。
- カッターを入れて所定寸法のハツリを行います。
- 本体の固定孔位置に合わせて位置出し、削孔を行います。
- 孔内を清掃し、ケミカルカプセルを挿入後、アンカーボルトを計画高まで打込みます。
- 高さ調整用のナット・角座金をセットし、本体を据えます。
- 高さ調整後、ナットで本体を締付け、本体を固定します。
- 本体天端面を養生し、隙間から無収縮モルタルを充填して施工完了となります。
取付金具は一式付属されています。
施工歩掛り(後施工)
ブロックタイプは、土木施工単価の“縁金物取付【手間のみ】二次製品”では実際の施工手間にそぐわない場合があるため独自の歩掛りを設定しています。
※無収縮モルタルは含んでおりません。
※弊社の実績に基づいた施工歩掛りになります。
※左記歩掛りに亜熱帯割増の補正は行っておりません。
新設の場合
専用のプレートを使用することで型枠への固定が行えます。
施工手順
- 本体に先付用のアンカーボルトを予め固定する。
- 天端面を養生し、型枠固定用L型プレートを固定します。
- 型枠の計画高に本体を合わせ、L型プレートの孔位置で型枠を削孔します。
- 固定用金具と型枠用ホームタイでL型プレートを固定し、コンクリート打設を行います。
品質について
製品についての塗装工程や品質管理についてまとめておりますのでご参照ください。
※ブロックタイプについては、塗装品は製作しておりません。
施工事例
現場名:東京都 東京港 大井ふ頭
発注者名:東京港埠頭株式会社
工事名:令和5年度 外貿埠頭ヤード舗装及びその他補修工事、令和4年度 外貿埠頭ヤード舗装及びその他補修工事
設置数量:420m
図面データについて
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